そんな疑問を解消するためにこの記事では両者の違いを書いていこうと思います。
- ConoHa WINGとConoHa VPSの違い
- ConoHa WINGとConoHa VPSどちらを使えばいいか
ConoHa WINGとVPSどちらも使ったよ
ConoHa WINGとConoHa VPSはどちらも使ったことがあるので、それらの経験も踏まえて書いていきたいと思います。WINGとVPSどっちを使っていけばいいのか分からない方は参考にしてみてください。
記事を見終わった頃にはどちらが自分に合っているか少しは感じ取れていることでしょう。
ConoHa WINGとVPSの違い
ConoHa WINGとVPSの違いはいろいろあるけどざっくりっこんな感じで、大きく違うのは自由度。
ConoHa WING | ConoHa VPS | |
---|---|---|
自由度 | × | 〇 |
サーバー構築 | 自分でやらない | 自分 |
OS・Webサーバー等 | 決まっている | 自分で選べる |
プログラム言語 | 限られる | 限られない |
セキュリティ対策 | 自分がやることは少ない | ほとんど自分 |
ワードプレスサイト運営 | 可能 | 可能 |
ConoHa WINGの場合は自分で色々設定する必要はないけど、その分OSなどの選択はできず、自分の好きなパッケージなどを好きなように入れることができません。
逆にConoHa VPSの場合、自分でいろいろ設定する必要はあるけど、その分自分の好きなOSやWebサーバー、データベースなどを入れて使うことができる。
ConoHa VPSの主な操作は黒い画面(ターミナル)
操作に関してはConoHa WINGの場合は管理画面で設定する場合が多くなるけど、ConoHa VPSの場合はサーバーの中でコマンドを入力していろんな操作を行うことになります。
こういう黒い画面。
ConoHa WINGだとこういった画面をいじって何かすることは少なくなります。こういう黒い画面をいじったことがある人はエンジニアぐらいだろうから、それ以外の人にとっては結構敷居が高いと思います。
ConoHa WINGならほとんどいじることはない
ConoHa WINGはVPSのように自分で色々設定する必要がないので、黒い画面をいじることはほとんどないです。Webサイトやワードプレスブログを作るぐらいならConoHa WINGをおすすめします。
作成したアプリケーションを公開したいとかならConoHa VPSの方が自由にできるのでおすすめです。
料金プランの違い
それぞれ12ヶ月のプランで見てみるとこんな料金プラン。ConoHa WINGはWINGパックを見ています。
ConoHa VPSの場合はメモリやCPUによって価格が変わってくるけど、ちゃんと運用するには1GB以上のプランをお勧めします。512MBのプランだと料金プランの変更ができないのでスペックも簡単に上げることができません。
こうしてみるとどちらも大体月額1000円あれば何か作って運用することができる。どちらを使うかは自分のしたいことに応じてっていうところですね。
最大の違いは自分でサーバー構築をするかどうか
ConoHa VPSの場合は自分でサーバーを構築するので、レンタルサーバーのように申し込めばすぐに使える環境があるっていうわけではありません。
自分の作りたいものに応じてどんな構成にするのか考える必要があります。
- OSは何を使うのか?
- Webサーバーは何を使うのか?
- データベースは何を使うのか?
- それぞれどんな設定をするのか?
- ・・・
自分がインストールしたいものを自由にインストールすることができるのがVPSの良いところだけど、ConoHa WINGを使うよりもConoHa VPSはプログラムやネットワークの知識が必要になってきます。
ConoHa VPSにはOSやアプリケーションを選ぶだけでその環境を作ってくれる機能があるけど、それでもConoHa WINGより考えることや求められる知識は多いです。
ConoHa VPSのサーバー作成画面
ConoHa VPSはOSやアプリケーションをサーバー構築時に選択することで、自分が求める環境を作ってくれます。
サーバーを構築した後はコマンドを打って何かインストールしたり設定したりということが必要になってきます。
ワードプレスサイトはWINGでもVPSでも作れる
ワードプレスサイトはConoHa WINGとVPSどちらでも作ることができます。ConoHa WINGでは契約時にかんたんセットアップを使うとより簡単にワードプレスサイトを構築できる。
ConoHa VPSの場合、かんたんKUSANAGIっていうアプリケーションを選択すればワードプレスサイトを作ることができる。KUSANAGIは高いパフォーマンスを誇る仮想マシンイメージ。
詳しく知りたい場合には、 KUSANAGI+WordPressかんたん導入ガイドを見てみるといいと思います。VPSの場合は自分でセキュリティ面も考えないといけないので、ワードプレスサイトを作るのと同時にセキュリティ対策もする必要があります。
ワードプレスブログ運営ならConoHa WINGがおすすめ
ConoHa VPSでは高いパフォーマンスを誇るKUSANAGIを使うことができるけど、自分でいろいろやらないといけない点を考えると、ワードプレスサイト運営ならConoHa WINGを使うのをおすすめします。
作成したWebアプリを公開するならConoHa VPSがおすすめ
作成したWebアプリケーションを公開するならVPSをおすすめします。ConoHa WINGでも無理やりできなくもない場合もあるけど、root権限がないので自分で好きなようにパッケージをインストールしたりっていうことができません。
VPSなら自分の好きなようにそういったことができるので、アプリケーションを動かす環境を作れます。例えばローカルでPython/Django/Nginx/Mysqlといったものを使って開発したのならVPSでもそれらをインストールして使えばいいです。
以下の記事でいくつか記事をまとめているので、そういったことがやりたい場合は参考にしてみてください。
ちなみにConoHa VPSはサーバー構築の際にアプリケーションとして選ぶことができるから使いたいものがあれば選ぶとそれに伴った環境を作ってくれます。
選んでサーバー構築をしたらどんな環境になっているのかサーバーの中入って確認してみるといいです。
ConoHa WINGとVPSどちらを使えばいいのか
ConoHa WINGがおすすめな人
- ワードプレスサイトを作りたい人
- 静的サイトを公開したい人
- 簡単にやりたい人
ConoHa WINGはワードプレスサイトを作ったり、HTML/CSS/JavaScriptで作ったサイトを公開したい人におすすめです。初心者でもできるようにボタンをポチポチしていくだけでワードプレスサイトを開設することができます。かんたんセットアップを使うともっと楽ですね。
ワードプレスブログを作りたい人
ConoHa WINGでワードプレスサイトを作成するならかんたんセットアップを使うのが簡単です。
最初からワードプレスサイトを開設すると決めている場合は、契約する際にかんたんセットアップを選んでおくといいでしょう。(かんたんセットアップを使わなくてもワードプレスのインストールはできます)
静的サイトを公開したい人
HTML・CSS・JavaScriptで作成したサイトを公開するぐらいだったらConoHa WINGをおすすめします。必要なファイルをドキュメントルートに突っ込めば公開することができるから結構簡単です。
何か公開したいサイトがある場合には試してみるといいですよ。
ConoHa VPSがおすすめな人
- Webアプリケーションを公開したい人
- プログラムやネットワークの知識がある人
ConoHa VPSはWebアプリケーションを公開したい人やプログラムの知識がある人におすすめです。自分で好きなように環境を作ることができるので、このOSでこのWebサーバーでこのデータベースでこのセキュリティ設定で・・・とかやりたい人にはいいと思います。
ただプログラムの知識がないとかなりきついと思うので、今までそういったことをしたことがない方は苦戦を強いられることは覚悟しましょう。