この記事ではXserverVPSを使ってPythonを使える環境を作っていきます。Python使って何かしたいよーって方はどんな風にできるのか参考にしてみてください。
- XserverVPSでPythonをインストールする
- Pythonの仮想環境を作成する方法
- ライブラリをインストールする方法
Pythonが使える環境を作って開発やアプリケーションの公開ができるようにしていきましょう。
XserverVPSに申し込む
XserverVPSに申し込んでいなければまずはXserver VPSに申し込みます。詳しい申し込み手順に関しては以下の記事で解説しているので、よかったら参考にしてみてください。
サーバーを立てる
申し込み時にサーバーのOSを選択することができるんだけど、今回はUbuntu22.04でやりたいと思います。
イメージタイプは自分の好きなOSやアプリケーションを選択することができるので、好きなものを選んでください。
アプリケーションを選ぶと、そのアプリケーションが動く環境でサーバーが構築されます。
サーバーの再構築も可能
もし既にサーバーを立てていて、OSを変更したい!っていう場合には管理画面からOSの再インストールが可能です。
OSの再インストールはあまり行わないかもしれないけど、もしやるなら一度イメージを保存しておいてからやるといいですよ。(保存したイメージは再度利用できます)
Pythonをインストールする
申し込んでサーバーが立ったら、Pythonをインストールしていきます。作業はSSH接続して行いたいのでSSH接続していきましょう。
ssh -i 秘密鍵 root@IPアドレス
SSH接続の方法は以下で書いているので、詳しく知りたければ参考にしてみてください。
Pythonをインストールする
今回はOSがUbuntuなのですが、Ubuntuには最初からPythonがインストールされています。サーバーの中で確認してみると3.10.4のPythonが入っていました。
$ python3 --version
Python 3.10.4
Ubuntuに最初から入っているPythonを使ってもいいですが、新たにインストールして使うのが良いです。
Ubuntu には最初からPythonがインストールされており、そのまま利用可能です。
しかし、このPython は、 OS がさまざまな機能を提供するために使用しています。ユーザが勝手にパッケージを導入したりすると、 OS の安定性を損なうことも考えられますので、別途、あたらしいPythonをインストールするのが一般的です。
新たにPythonをインストールしていきましょう。まずはパッケージのアップデートと、必要なツール類をダウンロードします。
$ sudo apt update
$ sudo apt install build-essential libbz2-dev libdb-dev \
libreadline-dev libffi-dev libgdbm-dev liblzma-dev \
libncursesw5-dev libsqlite3-dev libssl-dev \
zlib1g-dev uuid-dev tk-dev
Pythonのインストールですが、pyenvでインストールしたいと思います。
$ git clone https://github.com/pyenv/pyenv.git ~/.pyenv
# パスを通す
$ echo 'export PYENV_ROOT="$HOME/.pyenv"' >> ~/.bash_profile
$ echo 'command -v pyenv >/dev/null || export PATH="$PYENV_ROOT/bin:$PATH"' >> ~/.bash_profile
$ echo 'eval "$(pyenv init -)"' >> ~/.bash_profile
$ source ~/.bash_profile
今回はバージョン3.11.1をインストールしていきます。
# インストールできるバージョンを表示
$ pyenv install --list
# Pythonをインストール
$ pyenv install 3.11.1
# pythonバージョンを切り替え
$ pyenv global 3.11.1
# バージョン確認
$ python --version
Python 3.11.1
これでインストールしたPythonを使えるようになりました。
Pythonでローカルサーバーを起動してHello World!!する
Pythonがインストールできたので、ローカルサーバーを使ってブラウザからちゃんと表示できるか確認します。Hello Worldを画面に表示してみましょう。
$ vim index.html
Hello World!!
80番ポートを許可する
サーバーを起動する前に、ポートを許可しておきます。XserverVPSの管理画面から接続許可ポート設定を開いて、WebをONにします。
ブラウザから表示を確認する
サーバーを起動してIPアドレスをブラウザに入力して確認してみましょう。
$ python -m http.server 80
ブラウザから確認してみるとちゃんと表示されましたね。
画面に表示すると実行できた感覚があって良いですね。なんとなく動いている感覚は掴めると思います。
Pythonの仮想環境を作成する
そのままPythonを使って色々モジュールをインストールしてっていうのもいいですが、仮想環境を作ってやるようにします。venvをインストールしてやっていきましょう。
$ mkdir app
$ cd app
$ python -m venv .venv
// 仮想環境を有効化
$ . .venv/bin/activate
これで仮想環境が有効化されました。コンソールの表示が(.venv) 〇〇@xxx.xx.xx.xxx
のようになるはずです。仮想環境から出たかったらdeactivate
と打てばOKです。
// 仮想環境を解除する
$ deactivate
ライブラリをインストールする
仮想環境を作成したら、そこでpipコマンドでライブラリをインストールしてみましょう。例えば、requestsをインストールしてみるとこんな感じです。
$ python -m pip install requests
他のライブラリも同じようにインストールできるので、自分が使いたいものに合わせてインストールしてみるといいですよ。
フレームワークの利用
もちろんFlaskやDjangoといったフレームワークもインストールして使うことができます。例えば以下の記事ではDjangoを使ってアプリケーションを公開するということをやってみました。
環境としては以下のようなものでやりましたね。
- Webサーバー・・・Nginx
- アプリケーションサーバー・・・uWSGI
- データベース・・・MySQL
- フレームワーク・・・Django
アプリケーションを公開するのであれば、Webサーバーやデータベースを使うと思うので、それらをインストールしてやってみるといいでしょう。
まとめ
XserverVPSでPythonの環境を作成するっていうことをやってみましたが、今回やったこととしては以下です。
- XserverVPSでサーバーを立てる
- Pythonをインストールする
- Pythonの仮想環境を作成する
普通にコマンド打って環境を作ることができるので、Pythonを使いたければ試してみるといいと思います。
VPSはroot権限があるので、自分のパソコンで環境作ったりアプリ作成する時と同じように色々インストールすることができます。
AWSやGCPより操作は簡単で料金も良いので気になったらXserver VPS試してみるといいですよ。